こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。
***先日、近場の低山をトレッキングしたのですが、ヘロヘロになってしまい、体力の衰えを感じる今日この頃です。***
2021年11月15日、米中首脳会談が初のオンラインにて行われました。
この会談は3時間半にもおよびました
・気候変動問題
・ウイグル問題
・チベット問題
・台湾問題
などが協議されました。
習近平が、バイデンと会談したい気持ちはわかります。
けど、アメリカは、着々と「反中包囲網」を築いています。
しかし、中国がアメリカと和解することができれば、この包囲網はすべて無効になります。
包囲網のボス・アメリカが、「中国と仲よくしようね」って決めれば、それで終わってしまいます。
だから、習近平は、バイデンに「古い友人を見ることができてうれしい」といい、にっこり微笑んだんです。
じゃあ、バイデンは、なぜ習近平と会談するのでしょうか?
「彼が、親中派だから?」「次男のハンター・バイデンが、中国から大金をもらっていたから?」・・・
と思いますものね。
ホントのところは、どうなのでしょうか?
バイデンは、大統領に就任した今年1月から、熱心に「反中包囲網」を形成してきました。
クアッド(日本、アメリカ、インド、オーストラリア)を強化しました。
トランプの時はばらばらだったG7をまとめ、中国に対抗していく意識を植えつけました。
また、トランプ時代ばらばらだったNATOとの関係も和解させました。
NATOは、「反ロシア軍事同盟」ですが、「中国が二番目の仮想敵」になりました。
さらに、アメリカ、イギリス、オーストラリアの反中軍事同盟「AUKUS」(オーカス)も誕生させています。
これらは、すべて「反中包囲網」の構成要素です。
ところで、「反中包囲網」の目的は、何なのでしょう?
「中国の一党独裁体制を崩壊させること」でしょうか?
違うと思います。
それは「バランスオブパワー(国際勢力均衡)の回復」だと思います。
アメリカは、ソ連が強くなりすぎた70年代初め、国際勢力均衡を回復するために、
中国と組みました。
ソ連が崩壊すると、アジアの勢力均衡は、日本が強くなりすぎて、崩れていました。
そこでアメリカは、日本を冷遇し、中国に接近することでアジアの勢力均衡を回復させたと思います。。
ところが、今度は中国が強くなりすぎて、またアジアの勢力均衡が崩れています。
それで、バイデンは、バランスオブパワーを回復するために、日本、インド、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツなどに接近するのです。
国際勢力均衡が回復すると今度はどうなったのでしょうか?
これが崩れていたとき、中国は、東シナ海、南シナ海、インド国境などで、好き勝手やっていました。
でも、国際勢力均衡が回復すると、中国は「動きにくく」なります。
つまり、東シナ海、南シナ海、インドとの国境などで、悪い事をやりにくくなります。
その後は?・・・べつの何もありません。
バランスオブパワーを回復し、中国が悪い事をできにくい状態ができました。
後は、その状態を維持するだけです。
すると、どうなるんでしょうか?
中国は、国家ライフサイクルと間違った政策(戦狼外交、共同富裕など)で間違いなく
自滅に向かうでしょう。
でも、「中国の体制崩壊」自体は、アメリカ政府の目的じゃあ、ありません。
目的はあくまで「国際勢力均衡の回復と維持」です。
これによって、平和な均衡状態を維持する。
万が一、中国が戦闘を仕掛けてきても、勝てる状態にしておく。
だからバイデンは、クアッド、G7、NATO、AUKUSを背景に、習近平と話をするんです。
バイデンが習近平を見ると、背後には、ハイエナのようななプーチンの顔がみえます。
一方、習近平がバイデンを見ると、背後には「大軍」が見えます。
アメリカ、日本、インド、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツなどなど。
バイデンは、「ウイグル問題」「チベット問題」「台湾問題」などで、中国を批判しました。
具体的な成果は何もないですが、習近平は思っています。
「やりにくくなったなあ」と。
なぜでしょうか?
バイデン政権が「国際勢力のバランスを回復させたいから」です。
だから、バイデンが習と会談したのは、彼が親中派にもどったからではありません。
「俺の方には味方がたくさんいるんだよ。お前(習)は、悪い事をやめろよ」と諭させるためだと思うのです。
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