心はいつもどまんなか。by tadashian

健康のためノルディックウォーキングに励むシニア、世界情勢リテラシーを高める日々

【67歳が読み解く】なぜアフリカはいつまでも貧しいのか?——毎年10兆円の支援を受けながら、貧困が消えない3つの深い理由と、それでも「目覚めつつある大陸」の真実

 

【67歳が読み解く】なぜアフリカはいつまでも貧しいのか?——毎年10兆円の支援を受けながら、貧困が消えない3つの深い理由と、それでも「目覚めつつある大陸」の真実

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こんにちは、そして、こんばんは、tadashianです。
当ブログにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。

今日のテーマは——**「なぜアフリカはいつまでも貧しいのか? そして、アフリカは本当に『発展しない大陸』なのか?」**です。

「アフリカ、ね……。遠い話だな」と思った方——少し待ってください。

私は67歳のシニアブロガーとして、毎日ノルディックウォーキングで足腰を鍛えながら、世界情勢をあれこれ追いかけています。今朝も海沿いの道を歩きながら、ずっとこのことを考えていました。

「世界は毎年10兆円以上をアフリカ支援に注ぎ込んでいる。それでも、なぜ貧困のニュースは絶えないのか。そして、本当にアフリカは『発展しない大陸』なのか?」と。

実はこのテーマ、調べれば調べるほど、私の思い込みがどんどん崩れていきました。「アフリカは遅れた大陸だ」というイメージ、「援助すれば発展する」という単純な発想——どちらも、現実の複雑さを見落とした、一面的な見方に過ぎなかったのです。

少し長くなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。読み終わった頃には、アフリカという大陸の見え方が、きっと変わっているはずです。

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「アフリカは発展しない」に対する3つの問い

まず、「なぜアフリカは発展しないのか」という問いを立てる前に、三つのことを自分自身に問いかけてみてください。

**一つ目。「アフリカは発展していない」は本当か?**

実は、アフリカの多くの国は、この20〜30年で劇的な変化を遂げています。経済成長率、教育水準、乳幼児死亡率の改善——数字を見ると、「まだ発展途上」という言葉では追いつかないほどの変化が起きているのです。

**二つ目。「アフリカ」とひとくくりにできるのか?**

アフリカは54カ国からなる広大な大陸です。日本の約80倍の面積に、14億人以上の人々が暮らしています。サバンナも砂漠も熱帯雨林もある。かつてフランスの植民地だった国も、イギリスの植民地だった国も、ポルトガルの植民地だった国も、全部「アフリカ」という一言でくくってしまう——それ自体が、すでに思い込みの入り口なのです。

**三つ目。「支援すれば発展する」はなぜ成り立たないのか?**

毎年約648億ドル(日本円で約10兆円)もの政府開発援助(ODA)がアフリカに流れ込んでいます(世界銀行, 2023年データ)。しかし、それで貧困が消えたか——消えていない。なぜか。この問いの答えを知ることが、「アフリカ問題」の本質を理解する第一歩です。

この三つの問いを念頭に置きながら、一緒に考えていきましょう。

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理由① 過去500年間の歴史——奴隷貿易と植民地支配

まず、最も根の深い問題から始めましょう。歴史、です。

「歴史は過去のこと。今さら関係ない」——そう思う方もいるかもしれません。しかし、アフリカの問題を語る上で、歴史を抜きにすることは絶対にできません。なぜなら、現在のアフリカの「発展しにくい構造」は、過去500年間にわたって外部から意図的に作り上げられたものだからです。

**奴隷貿易——1000万人以上を奪った500年**

15世紀から19世紀にかけて、欧州の国々はアフリカから推定1000万人以上を奴隷として連行しました。ハーバード大学の経済学者ネイサン・ナン氏の研究(2008年、Quarterly Journal of Economics掲載)は、衝撃的な事実を示しています。「奴隷貿易による人口流出が多かった地域ほど、現在も経済的発展が遅れている」——これは統計的にも証明されているのです。

単純に「人が減った」というだけではありません。奴隷貿易は社会構造そのものを破壊しました。近隣の部族が互いに奴隷として売り合う——そういう「他者への不信感」を植えつけたのです。その不信感は、国家を作ることの困難さ、協力して経済を発展させることの難しさとして、今も深く根を張っています。

**植民地支配——「歪められた国境線」の呪縛**

そして19世紀末から20世紀にかけての植民地支配。1884〜85年のベルリン会議では、欧州列強がアフリカの地図の上に定規を当てて、「ここからここまではイギリス領」「ここはフランス領」と勝手に国境を引いた。そこに住む人々の民族構成、文化、言語、歴史的なつながりは一切無視して、です。

その結果として何が起きたか。歴史的に対立してきた民族が同じ「国」の中に無理やり押し込まれた。あるいは、もともと一つのコミュニティとして生きてきた人々が、国境線によって「別の国の人」にされた。この「歪められた国境線」は、独立後のアフリカ各国に政治的な不安定をもたらし続けました。内戦、民族紛争、腐敗した政治——そのルーツの多くは、植民地時代に引かれた不自然な国境線にあります。

「過去は過去だ」——そう言うのは簡単です。しかし、500年にわたって外から加えられた構造的なダメージが、独立後わずか数十年で消えると考える方が、むしろ非現実的なのです。

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理由② 豊富な天然資源と「資源の呪い」

次に、一見すると「アフリカの強み」に見えるものが、なぜ「弱み」になってしまうのか——という逆説の話をしましょう。

アフリカは天然資源の宝庫です。コンゴ民主共和国には、スマートフォンのバッテリーに欠かせないコバルトの世界埋蔵量の約70%が眠っています。ナイジェリアは世界有数の産油国。南アフリカには金とダイヤモンド。ザンビアには銅。ボツワナにはダイヤモンド——挙げていけばきりがありません。

「そんなに資源があるなら、もっと豊かになれるはずでは?」——そう思いますよね。

ところが、現実は逆です。天然資源に恵まれた国が、かえって経済発展に苦しむ——これを「**資源の呪い(Resource Curse)**」と言います。

なぜ「呪い」なのか。

一つ目の理由は、**外国企業による利益の持ち出し**です。植民地支配から独立した後も、欧米や中国の大企業が「採掘権」を取得し、資源を掘り出して本国に持ち帰ります。現地に残るのは、わずかな税収と環境破壊だけ——というケースが後を絶ちません。コンゴのコバルト、ナイジェリアの石油——これらは世界中のスマートフォンや電気自動車を支えていますが、その利益の多くは欧米・中国の企業と株主のものになっています。

二つ目の理由は、**政治の腐敗**です。資源から生まれる巨大な富は、政治権力者にとって「横取り」の対象になります。公正な税制や社会への再分配ではなく、権力者とその周辺が資源の利益を独占する——「天然資源が豊富な国ほど、腐敗した独裁政権が生まれやすい」という皮肉な現実があります。

三つ目は、**産業の偏り**です。資源輸出だけで外貨が稼げてしまうと、農業や製造業などの多様な産業を育てる必要性を感じにくくなります。これを「オランダ病」とも言います。製造業が育たないと、雇用が生まれない。雇用が生まれないと、中間層が育たない。中間層が育たないと、内需が生まれない——という悪循環が生まれます。

「資源が豊富なのに貧しい」——これは矛盾ではなく、構造的な問題なのです。

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理由③ 外国からの援助の副作用

三つ目の理由は、最も「意外に感じる」かもしれません。

「援助するのに、なぜ発展しないのか」ではなく——「**援助するから、発展しない**」という逆説が存在するのです。

ザンビア出身の経済学者ダンビサ・モヨ氏は、著書『援助じゃアフリカは発展しない』の中で、この矛盾を鋭く指摘しました。

 

 

たとえば、蚊帳の話。欧米のNGOがマラリア対策として、アフリカの村に大量の蚊帳を無料で配ったとします。

確かに、その年はマラリアが減るかもしれない。良いことのように見えます。

しかし——そのせいで、地元で蚊帳を作っていた職人が廃業します。翌年も蚊帳を配ってもらえなければ、今度は買うお金もなく、作る人もいない状態に陥ります。「援助がなければ生きていけない」という依存構造が生まれてしまうのです。

さらに深刻なのは、**大量の食料援助が地元農業を破壊する**という問題です。欧米から大量の安価な食料が流入すれば、現地農家は価格競争で勝てない。農業が衰退し、農民たちが職を失う——これが繰り返されてきた構造です。

もう一つ、見落とされがちな副作用があります。**援助が腐敗した政権を生き長らえさせる**という問題です。国民の税金で政府を支える仕組みではなく、外国からの援助で政府が運営できてしまうと、政府は国民の声に耳を傾ける必要がなくなります。「援助を流し込むことで、独裁政権の延命を助けてきた」——これは、援助を行ってきた側も真剣に反省しなければならない問題です。

もちろん、援助がすべて悪いわけではありません。緊急の人道支援や医療・教育への投資は、確実に命を救い、人々の生活を向上させてきました。問題は、その「やり方」と「構造」にあるのです。

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アフリカは目覚ましい進歩を遂げている——『世界を無視しない大人になるために』

ここまで、アフリカの発展を阻んできた深い構造を見てきました。

しかし——ここで、私は大切なことを申し上げなければなりません。

**アフリカは決して「発展しない大陸」ではありません。**

「問題しかない、暗い大陸」というイメージは、一面的な思い込みに過ぎないのです。

ここで、一つのことわざを思い出していただきたいと思います。

**「明けない夜はない」**

どんなに深い闇の中にも、必ず夜明けはやってくる——アフリカの現状を見るとき、この言葉が私の頭にずっとあります。

スウェーデンの医師・統計学者、ハンス・ロスリング氏は著書『FACTFULNESS』の中で、こう言っています。「世界はあなたが思っているよりも、ずっと良くなっている。そして、あなたがそのことを知らないのは、メディアが悪いニュースしか報じないからだ」と。

 

 

アフリカについて、まさにこれが言えます。貧困や内戦のニュースはよく報じられます。しかし、着実な進歩は報じられない。その「見えていない現実」を、データと一緒に見ていきましょう。

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アフリカの現在① 力強い経済成長率

IMF(国際通貨基金)の最新の「サブサハラ・アフリカ地域経済見通し」によれば、サブサハラ・アフリカの経済成長率は2024〜2025年にかけて平均4%台で推移しています。

4%台——これがどういう数字か、比較してみましょう。

日本の直近の経済成長率は1%前後。欧州の多くの国も1〜2%台です。先進国と呼ばれる国々が「成長率1%でも良い方だ」と言っている時代に、アフリカの多くの国は4%、5%、地域によっては7%を超える成長をしています。

もちろん、成長率が高いからといって「豊か」とは言えません。出発点が低ければ、成長率が高くても絶対額は小さい。それは事実です。

しかし、方向性は明確です。アフリカ経済は、確実に成長の軌道に乗っています。

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アフリカの現在② 教育レベルの向上

ユネスコ(UNESCO)のデータは、驚くべき変化を示しています。

サハラ以南アフリカの初等教育修了率——2000年時点では46%でした。つまり、小学校を修了できる子どもは2人に1人もいなかった。

それが2024年には68%前後まで改善されています。

たった20数年間で、22ポイント以上の改善です。

「まだ68%か」と思う方もいるでしょう。しかし、「46%から68%になった」という変化の大きさも、同時に受け止めてほしいのです。その22ポイントの向こうに、何百万人もの子どもたちが「読み書きができるようになった」という現実があります。

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アフリカの現在③ 貧困の削減と幸せの形

確かに、数字は厳しいものがあります。世界銀行のデータによれば、2024年時点でサハラ以南アフリカの極度の貧困率(1日3ドル未満で生活)は45.1%に上ります。

これは低い数字ではありません。深刻な問題です。

しかし、視点を変えてみましょう。

2000年代初頭、アフリカの極度の貧困率は60%を超えていました。それが45%台まで下がったということは、少なくとも何千万人もの人々が「極度の貧困」から抜け出したということでもあります。

そしてもう一つ——「幸せ」は一つの尺度では測れません。

経済的に豊かではなくても、コミュニティとのつながり、家族の絆、自然との調和の中に深い満足を見出している人々が、アフリカには確かに存在します。「貧しい=不幸」という単純な方程式は、豊かな社会に住む私たちが外側から貼ったラベルに過ぎないのかもしれません。

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アフリカの現在④ 乳幼児死亡率の劇的な減少

アフリカの進歩を最も明確に示すデータの一つが、乳幼児死亡率です。

世界銀行のデータによれば、サハラ以南アフリカの5歳未満児の死亡率は、2000年代初頭に1000人当たり160〜170人という水準でした。それが2022〜23年には1000人当たり70〜75人程度まで、約半分以下に減少しています。

これは、医療インフラの整備、予防接種の普及、栄養改善、母子保健の向上——数十年にわたる地道な取り組みの成果です。

「1000人当たり70人以上が5歳までに亡くなる」——これは依然として高い水準です。日本の乳幼児死亡率と比べれば、まだ大きな差があります。

それでも、この「劇的な改善」は本物です。数十万人の子どもたちの命が救われた、という事実から目を背けてはなりません。

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アフリカの現在⑤ 技術革新(リープフロッグ現象)

最後に、未来への希望につながる話をしましょう。

「リープフロッグ(Leapfrog)」という言葉を聞いたことがありますか?

「カエル跳び」という意味です。国際開発の分野では、「先進国が通ってきた発展の段階をすっ飛ばして、いきなり最新技術に飛びつく」現象を指します。

アフリカでは、まさにこのリープフロッグが起きています。

代表例が、**モバイルマネー(電子決済)**です。

ケニアで2007年に始まった「M-PESA(エムペサ)」は、銀行口座を持たない人々が携帯電話だけで送金・決済を行えるサービスです。日本では、まだATMで現金を引き出すことが当たり前だった時代に、ケニアの農村ではスマートフォン一つで全ての金融取引が完結していました。

今やM-PESAはアフリカ全土に広がり、東アフリカの多くの国でGDPの数十%に相当する金額がモバイルマネーで動いています。

「固定電話の普及をスキップして、いきなりスマートフォン社会へ」「銀行支店の整備をスキップして、いきなりモバイルバンキングへ」「電力線インフラの整備をスキップして、いきなり太陽光パネルへ」——アフリカでは、こうしたリープフロッグが各分野で起きています。

固定観念を捨てて見れば——アフリカは「遅れた大陸」ではなく、「ある分野では先進国をすっ飛ばした大陸」なのです。

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現在のアフリカが直面する物価高騰と債務危機

明るい話ばかりをするのは、公正ではありません。現在のアフリカが直面している深刻な問題も、しっかり見ておきましょう。

**物価高騰(インフレーション)**は、アフリカ各国の家庭を直撃しています。

ロシアのウクライナ侵攻による穀物・エネルギー価格の上昇、ドル高による自国通貨の下落——こうした外部要因が、アフリカの輸入依存度の高い経済を直撃しました。ガーナ、エジプト、エチオピアなどでは、極めて高いインフレ率が続いています。

**債務危機**もまた、深刻な問題です。

中国の「一帯一路」構想の下で、アフリカの多くの国が中国からの融資を受けてインフラを整備してきました。しかし、その返済が苦しくなり、「債務の罠」とも呼ばれる状況に陥っている国も出ています。ザンビアは2020年に対外債務のデフォルト(債務不履行)を宣言しました。ガーナも2022〜23年にかけてIMFへの支援要請を余儀なくされました。

経済成長の恩恵が、一部のエリート層に集中し、貧しい農村部には届いていない——格差の問題も残ります。

アフリカは「良い変化」と「深刻な課題」が同時に進行している——その複雑な現実から目を背けてはなりません。

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アフリカの大地に広がる多様なグラデーション

ここで改めて、最初の問いに戻りたいと思います。

「アフリカ」とひとくくりにすることの危険性、です。

同じ「アフリカ」でも——

ルワンダは、1994年の大虐殺から立ち直り、今やアフリカの「シンガポール」とも呼ばれるほどの経済改革と清廉な政治を実現しています。首都キガリの清潔さは、東京に引けを取らないと訪問した人々が口をそろえます。

エチオピアは、人口1億2000万人以上を抱えるアフリカ第2の人口大国で、製造業の急速な発展で「アフリカの中国」とも呼ばれています。一方で、国内の民族紛争という深刻な問題も抱えています。

ナイジェリアはGDPでアフリカ最大の経済大国でありながら、地域によっては深刻な貧困と治安問題が残ります。しかし一方で、ノリウッドと呼ばれる映画産業は、世界第2位の映画製作本数を誇り、アフリカ全土に文化的影響力を持っています。

ボツワナは、かつてアフリカ最貧国の一つでしたが、ダイヤモンド資源を賢明に管理し、民主主義を維持することで、今や中所得国の仲間入りを果たしました。

同じ「アフリカ」という言葉の中に、これほど多様な現実がある。54カ国、14億人以上の人々の多様なグラデーションを、一つのイメージでくくることは、豊かな現実への冒涜とさえ言えるかもしれません。

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複雑な現実を複雑なまま受け止める

67歳になった私は、長年世界の動向を追いかけてきて、こんなことを感じています。

「単純な答えを出したがる衝動」というものが、人間には本能的にある、と。

「アフリカは発展しない」——シンプルでわかりやすい。

「援助すれば発展する」——これもシンプルでわかりやすい。

しかし、現実は複雑です。500年の歴史的ダメージと、豊富な資源の呪いと、援助の副作用と、それでも起きている確かな進歩と、絶望的な格差と、革新的な技術革新と——これらが同時に存在しているのが、アフリカの現実です。

「複雑な現実を、複雑なまま受け止める」——これは、簡単なことではありません。しかし、それができる大人でいたい、と私は思っています。

アフリカの問題を考えることは、実は私たちの問題を考えることでもあります。

私たちが使うスマートフォンのコバルトは、コンゴの子どもたちが危険な環境で掘り出したものかもしれない。私たちが着る服のコットンは、アフリカの農民が不当に安い値段で買い叩かれたものかもしれない。私たちが飲むコーヒーの利益の多くは、アフリカの農家ではなく欧米の企業に流れているかもしれない。

「アフリカの貧困」は、世界の経済構造の中に埋め込まれた問題であり、その構造の恩恵を受けている私たちとも、無関係ではないのです。

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世界を正しく見るための「次のステップ」

では、私たちに何ができるのか。

大それたことを言うつもりはありません。ただ、67歳のシニアとして、「次のステップ」として考えていることをお伝えします。

**まず、知ること。**

「アフリカについて何も知らない」というところから、少しだけ歩み出してみてください。ハンス・ロスリング氏の「FACTFULNESS」、池上彰さんの解説本——身近なところから始めれば十分です。

**次に、疑うこと。**

テレビや新聞でアフリカのニュースを見たとき、「これは全体の何%の話なのか」「他の部分はどうなっているのか」と自問してみてください。悪いニュースは大きく報じられ、良い変化は報じられない——その非対称性を意識するだけで、世界の見え方は変わります。

**そして、つながること。**

アフリカと日本は、「遠い」ようで、実はつながっています。フェアトレードの商品を選ぶことも、アフリカで活動するNGOを支援することも、一つのつながり方です。

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【主なデータ出典・参考文献】

**■ ODA・国際支援額**
World Bank, Net official development assistance received (current US$)
サハラ以南アフリカのODA受取額:2023年 約648億ドル
https://data.worldbank.org/indicator/

**■ 経済成長率**
IMF, Regional Economic Outlook for Sub-Saharan Africa
https://www.imf.org/en/publications/

World Bank, GDP growth (annual %) - Sub-Saharan Africa
https://data.worldbank.org/indicator/

**■ 教育**
UNESCO, Completion rate
サハラ以南アフリカの初等教育修了率:2000年46% → 2024年68%前後
https://www.unesco.org/en/education/

World Bank, Primary completion rate, total (% of relevant age group)
https://data.worldbank.org/indicator/

**■ 貧困**
World Bank, Poverty headcount ratio at $3.00 a day (2021 PPP)
サハラ以南アフリカの極度の貧困率:2024年45.1%
https://data.worldbank.org/indicator/

**■ 乳幼児死亡率**
World Bank, Mortality rate, under-5 - Sub-Saharan Africa
https://data.worldbank.org/indicator/

**■ 奴隷貿易と長期的影響**
Nathan Nunn, "The Long-term Effects of Africa's Slave Trades," Quarterly Journal of Economics, 2008
https://www.nber.org/system/files/

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最後に、一つのことをお伝えして終わりにしたいと思います。

今日の記事を書くために、私は改めてアフリカのデータを調べ、文献を読み直しました。

そして気づいたのは——「アフリカは発展しない」というイメージを私も長年持ち続けていた、ということです。67歳になっても、まだ思い込みの中にいる。

学ぶことに、年齢は関係ない。世界を正しく見ることは、67歳のシニアにとっても、まだ挑戦し続けるべき課題です。

「明けない夜はない」——アフリカの夜明けは、静かに、しかし確実に近づいています。私たちはその現実を、正面から受け止める大人でありたいと思います。

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ブログ読者の皆様が、いつまでも幸せで健康でありますように!
最後までお読みいただきありがとうございます。

・・・心はいつもどまんなか。by tadashian