
【67歳の警鐘】「いいじゃないですか!」発言が炙り出した、日本人が知るべき中国の本質
こんにちは。tadashianです。
67歳になって、様々な政権交代や国際情勢の変化を見てきましたが、今回『TVタックル』での高陽子さんの発言を巡る騒動を見て、改めて「歴史を知ることの大切さ」を痛感しました。
テレビで起きた「一瞬の沈黙」が意味するもの
10月12日放送の『TVタックル』で、高陽子さんが放った一言が大きな波紋を呼びました。
日米関係の議論の中で、東国原英夫さんが「(アメリカに逆らえば)中国が出てきます」「中国の支配下になります」と語った時、高さんは笑顔でこう答えたのです。
「いいじゃないですか!」
スタジオは一瞬で静まり返り、「えー!?」「ダメダメ!」と共演者の声が飛び交いました。
この発言を巡って、高陽子さんはバッシングを受けることになったわけですが、私はこの騒動を通して、多くの日本人が「中国の本質」について、まだ十分に理解していないのではないかと感じています。
民主党政権時代に学ぶべき「歴史の教訓」
私たち日本人には、つい最近の「失敗例」があります。
2009年から2012年まで続いた民主党政権時代のことです。あの時、日本は「反米親中」路線を取りました。
鳩山政権は沖縄普天間基地の移設問題で「最低でも県外!」と叫び、オバマ大統領に「トラストミー!」と約束しながら、結局それを守れず、日米関係をボロボロにしてしまいました。
その一方で、訪中した小沢一郎幹事長は2009年12月、驚くべき発言をしています。
「私は人民解放軍の野戦軍司令官である!」
これは事実上、「日本はアメリカの属国をやめて、これから中国の属国になります」という宣言だったのです。
では、その結果、日中関係はどうなったでしょうか?
「属国宣言」しても中国は優しくならなかった
2010年、尖閣諸島沖で中国漁船衝突事件が勃発しました。
中国側が100%悪いにも関わらず、日本に「謝罪」と「賠償」を要求してきたのです。さらに、中国は「レアアース禁輸」など、過酷な制裁を日本に科してきました。
2012年には、野田総理(現在の立憲民主党代表)が尖閣を国有化すると、中国は激怒し、日中関係は最悪になりました。
考えてみてください。日本が「これから中国の属国になります」と宣言したのに、なぜ中国は日本に優しくならなかったのでしょうか?
その答えは、**中国の「中華思想」**にあります。
中華思想とは何か──日本人が理解すべき本質
中華思想とは、中国が世界の中心であり、その文化や思想が最も優れていると自負する考え方です。
この思想では、自国を「中華」と美称し、周辺の異民族を「夷狄(いてき)」として文化的に劣ると見なします。これは「華夷思想」とも呼ばれます。
つまり、中国から見ると、日本は「蛮族」なのです。
「それは昔の話だろう!」「今はそんなことはない!」という声が聞こえてきそうです。私もそう思いたい。しかし、本当に昔の話なのでしょうか?
現代の中国で実際に起きていることを見てみましょう。
ウイグル族に起きている「現代の悲劇」
『ニューズウィーク日本版』2020年7月8日付の記事『ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府の「断種」ジェノサイド』には、驚愕の事実が記されています。
・中国政府は、ウイグル人が増えないよう、不妊手術を強制している
新疆ウイグル自治区の2地域では、1年間に18〜49歳の女性の14〜34%に不妊手術を実施する目標を掲げました。これは、1998年から2018年までの20年間に中国全土で実施されたよりも多い数です。
・180万人が強制収容所に入れられている
2017年以降、ウイグル人、カザフ人などテュルク系の少数民族が最大で180万人、強制収容所に入れられました。これは、ホロコースト以降では世界最大規模のマイノリティー排除の暴挙です。
・「人口削減計画」は成果を上げている
ウイグル文化の中心地であるカシュガル地区とホータン地区の人口の自然増加率は、2015年の1.6%から2018年には0.26%と、実に86%も減りました。
一部のウイグル人地域では、2018年には死亡数が出生数を上回りました。2019年には自治区全体の出生率は24%低下し、少数民族地域では30〜56%も低下しました。
一方、中国全土の出生率は2018年から19年にわずか4.2%低下しただけです。
なぜチベット族とウイグル族が最も迫害されるのか
中国の少数民族の中で、最も迫害されているのがチベット族とウイグル族です。
その理由は、チベット族は仏教を、ウイグル族はイスラム教を信仰しているからです。
中国には「中華思想」もありますが、「共産主義国」でもあります。共産主義は無神論で、宗教を信じる人は厳しく弾圧されるのです。
世界初の共産国家ソ連では1920〜1930年代、ロシア正教聖職者の大量虐殺が行われました。そして今、ウイグルではイスラム教のモスクが破壊されています。
『TBS NEWS DIG』2025年11月8日付の記事によれば、モスクがあった場所は完全に取り壊されているそうです。
近隣住民の証言:「今はモスクは壊されてありません。政府が壊したのです。壊してはいけないものまで…。昔はモスクがたくさんあったが、全て壊されました」
もし日本が中国の支配下になったら
ここで、もう一度、高陽子さんの発言を振り返ってみましょう。
東国原さん「中国の支配下になります」
高陽子さん「いいじゃないですか!」
高さんは、ウイグルやチベットの現実を知っていたら、決して「いいじゃないですか」とは言わなかったでしょう。
もし日本が中国の支配下になったら、どうなるのでしょうか?
日本国民の多くは神道や仏教を信じています。つまり、仏教を信じるチベット族、イスラム教を信じるウイグル族と「同じ扱い」になるのです。
ウイグル族を参考に「何が起こるか」想定すると、
日本人女性は、不妊手術を強制される
漢民族は「一人っ子政策」で女性が不足しているため、日本人女性は漢民族の嫁として強制移住させられる
反中国的な人は、強制収容所送り
神社、お寺は破壊される
神道、仏教の行事は禁止
天照大神の子孫という位置づけの皇室は、廃止される
これは「陰謀論」でも「過激すぎる内容」でもありません。実際に、中国がウイグル族にしていることです。
67歳の私が若い世代に伝えたいこと
私は中国と仲良くすることに反対しているわけではありません。隣国として、適切な関係を保つことは大切です。
しかし、「仲良くする」ことと「支配下に入る」ことは、全く別の話です。
日本が中国の支配下になったとして、中国政府が「ウイグルよりも日本を大事にしよう」と考えるはずがありません。なぜなら、中華思想の下では、私たちは「蛮族」だからです。
幸い、地獄の民主党政権は3年で終わり、日本が中国の属国になることはありませんでした。しかし、日本と中国は隣国なので、**「永遠に油断できない」**と言えるでしょう。
高市総理に望むこと
高市総理には、中国とは適切な距離を保って、日本の独立を守っていただきたいと思います。
歴史を学び、現実を直視し、そして先人たちが守ってきた日本の主権と文化を、次の世代に引き継いでいく。それが私たち日本人の責任ではないでしょうか。
67歳になった今、私は「平和ボケ」という言葉の本当の怖さを理解しています。平和な時代が続くと、人は危機を想像する力を失ってしまうのです。
でも、歴史は繰り返します。だからこそ、私たちは過去から学び、現在を正しく理解し、未来に備えなければならないのです。
参考記事:
coki「『いいじゃないですか!』の一言で大炎上──TVタックルで高陽子が放った"危険すぎる冗談"の代償」(10月14日付)
ニューズウィーク日本版「ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府の『断種』ジェノサイド」(2020年7月8日付)
TBS NEWS DIG「米中対立の陰で…忘れられたウイグル問題 進む『同化政策』モスクは壊され、漢族と『親戚』に【news23】」(2025年11月8日付)








