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ロシアの「部分動員令」とその影響:市民が直面する選択とは?
一昨年9月、ロシアでは「部分動員令」が発令されました。これは一般市民(主に男性と医療関係の女性)が戦場に送られることを意味しています。ロシアでは1年間の徴兵義務があり、ほとんどの男性はある程度の訓練経験があるため、「完全な素人」とは言えません。
部分動員令による国外脱出とその背景
動員令が出されたことで、多くのロシア人男性が国外に脱出しました。主な脱出先は北のフィンランド、南のカザフスタン、中央アジア、そして西南のグルジアやアルメニアなどです。国外に逃げたのは「お金のある人」「IT関係者」「その家族」が多かったようです。
では、残った人たちはどうしたのでしょうか?30万人が動員されたとされていますが、一部の人々は野党系ユーチューバーの情報を通じて「召集令状を回避する方法」を知っていました。それは「召集令状は本人に手渡されなければ無効」という法律の抜け道を利用することでした。このため、多くの人が郊外の別荘(ダーチャ)などに隠れるようになりました。
戦局の悪化と新たな動員対策
その間、戦局はロシアの劣勢に傾き、プーチン大統領はゲラシモフ参謀総長に対して昨年3月中にドネツク州とルガンスク州の完全制圧を命じましたが、目標は達成されませんでした。ウクライナには次々と西側の戦車や戦闘機が供与され、反転攻勢の準備が進んでいます。
ロシアはさらに動員を進める必要がありましたが、これまでの法律では十分な人数を集めるのが難しかったため、法改正に踏み切りました。
電子召集令状の導入とその影響
昨年4月、ロシア政府は新たに「電子召集令状」を導入しました。これにより、召集令状はメールで送信されると「受領」と見なされ、本人の手渡しや署名は不要になります。さらに、通知を受けた瞬間から出国が禁止され、召集に応じなければ運転免許の停止などの罰則が科されます。これにより、これまでのような徴兵逃れはほぼ不可能になったと考えられています。
ロシア市民が直面する選択
このような状況で、ロシアの市民は重大な選択を迫られています。野党系ユーチューバーは、「自分と家族の命と健康を守ること」「財産を守ること」が今後の最優先事項だと述べています。しかし、両方を守ることは難しく、新法に従えば戦場に送られ、徴兵を避ければ財産が凍結されるリスクがあるといいます。
野党系ユーチューバーは、電子召集令状が送られた場合には銀行口座やキャッシュカードが凍結される可能性があるため、現金の引き出しや身近な人の口座への送金を推奨しています。
まとめ
・昨年9月の「部分動員令」では徴兵逃れが横行した。
・召集令状を手渡ししなければならないという法律の抜け道が原因だった。
・法改正で電子召集令状が導入され、召集逃れが難しくなった。
・野党系ユーチューバーは、命を守るため徴兵逃れを続けるよう勧めているが、銀行口座の凍結などのリスクがある。
・ロシア市民は、戦場に行くか、財産を失いながら潜伏するかという厳しい選択を迫られている。
ロシアの人たちは、命を守るために何を選ぶのでしょうか?今後の動向が注目されます。
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