心はいつもどまんなか。by tadashian

健康のためノルディックウォーキングに励むシニア、世界情勢や日常を考える日々

受験の「常識」が変わる時代、男子御三家の人気低下と親の価値観の変化

こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。


はじめに


最近、受験界で大きな変化が起きていることをご存知でしょうか。東京の名門中学「男子御三家」への受験希望者が激減しているのです。受験とは縁遠い私でも、「これは興味深いな」と思わざるを得ませんでした。そもそも、男子御三家とはどのような学校で、なぜ人気が下がっているのでしょうか?今回は、この変化の背景にある現代の価値観について考えてみたいと思います。

 

男子御三家とは?
男子御三家とは、東京にある伝統的な名門中学校の総称で、開成中学校麻布中学校、そして武蔵中学校の3校を指します。それぞれの学校の偏差値は以下の通りです。

 

開成中学校・高等学校:偏差値77

麻布中学校麻布高等学校:偏差値72

武蔵高等学校中学校:偏差値69


これらの学校は、高い学力と厳しい受験競争を経て入学することが求められ、その先に「エリート」としての道が開かれるとされてきました。しかし、近年ではこれらの学校を志望する受験生の数が減少しているのです。その理由とは何でしょうか?

 

御三家離れの背景:価値観の変化
一部の教育関係者の意見によると、御三家離れの背景には親の価値観の変化があると言います。以前は、「御三家に入学し、その後東大に進学、大企業や官僚になる」という成功ルートが「理想」とされていました。しかし、現代ではこのような価値観が見直されつつあるのです。

現在の親が重視するのは、以下のようなポイントです。

通学の利便性:家から近い学校を選ぶ。
校風や子供の興味への適合:偏差値よりも学校の雰囲気や子供の趣味・興味に合うかどうかを重視する。
このように、学歴や偏差値重視から、生活の質や子供の個性を尊重する方向へとシフトしているのです。

 

子供の意志を尊重する時代へ
この変化の背景には、「パワハラ」や「モラハラ」に対する社会の認識が大きく影響していると思われます。企業や有名芸能事務所でもパワハラモラハラに厳しい目が向けられる現代では、家庭内で子供を強制的に受験へと追い込むような行為も許されにくくなってきました。

 

今の時代、親は子供の意志を尊重せざるを得なくなっています。子供にとっては、1時間半かけて通う偏差値70の学校よりも、家から15分の偏差値60の学校の方が魅力的に映ることもあるでしょう。このように、偏差値だけでは測れない「幸福」や「生活のしやすさ」を優先する家庭が増えているのです。

 

新しい時代の「幸せの価値観」
現代は、ただひたすらに高い目標を目指して死に物狂いで努力する時代から、好きなことをして幸せに生きる時代へと変わりつつあります。受験もまた、単なる「成功へのステップ」ではなく、子供が自分の人生をどう生きたいかを考えるための一環として捉えられるようになってきました。

いい学校、いい大学、いい会社という「成功の王道」を目指す生き方は、確かに一部の人にとっては有効かもしれません。しかし、それだけでは多くの「負け組」を生み出すことも事実です。それよりも、それぞれの子供が自分に合った道を見つけ、各々の方法で幸せになることの方が大切なのではないでしょうか。

 

結論:成功よりも「幸せ」を大切にする時代へ
「成功」という概念が変わりつつある現代、親も子供もそれぞれが持つ「幸せ」の形を見つけることが求められています。学校選びもまた、学力だけではなく子供の個性や家族の生活スタイルに合わせて選ばれる時代です。受験を通して本当に大切なことは、「勝ち組」か「負け組」かではなく、自分の人生を自分の価値観で切り拓く力を育てることなのかもしれません。

新しい時代の価値観に基づき、これからの子供たちが自分らしく輝ける未来を選んでいくことを願っています。

 

 ブログ読者の皆様が、幸せで健康でありますように!最後までお読みいただきありがとうございます。 ・・・心はいつもどまんなか。 by tadashian