心はいつもどまんなか。by tadashian

健康のためノルディックウォーキングに励むシニア、世界情勢や日常を考える日々

トランプ再選で見えてくる米露関係の意外な展開 - プーチンの笑顔の裏に潜む矛盾

トランプ再選で見えてくる米露関係の意外な展開 - プーチンの笑顔の裏に潜む矛盾
 
こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。
 
今日は、アメリカ大統領選の結果が世界に与える影響について、ちょっと面白い視点からお話ししたいと思います。

トランプ勝利で喜ぶ者、悲しむ者

 
トランプ氏の勝利で一番喜んだのは誰か―。答えは明白です。そう、ロシアのプーチン大統領でしょう。一方、最も暗い表情を見せたのは、間違いなくウクライナのゼレンスキー大統領です。
 
その理由は、今年3月のニュースが如実に物語っています。ハンガリーのオルバン首相が、トランプ氏との会談後に衝撃的な発言をしました。産経新聞の報道によると、「トランプ氏が大統領に返り咲けば、ウクライナ支援で一銭も払わない」とのこと。これはおそらく、トランプ氏自身の考えを代弁したものでしょう。
 

インフレ対策と高関税政策の矛盾

 
しかし、ここで興味深い矛盾が浮かび上がってきます。トランプ氏はなぜ勝利できたのでしょうか?その最大の理由は、アメリカのインフレ問題です。
 
具体的な数字を見てみましょう:
 
- 2022年:7.99%
- 2023年:4.13%
- 2024年:2.99%(IMF予測)
 
日本のインフレ率(2022年:2.5%、2023年:3.27%)と比べても、アメリカの物価上昇は深刻でした。
 
ところが、トランプ氏は「中国からの輸入品に60%の関税を課す」と公言しています。これは明らかにインフレを加速させる政策です。では、なぜこんな矛盾する政策を掲げるのでしょうか?
 

エネルギー政策が鍵を握る

 
実は、トランプ氏には秘策があります。それは、環境規制を緩和し、石油・天然ガスの増産を推進することです。もともとトランプ氏は環境問題に関心が薄く、2017年にはパリ協定からの離脱を宣言しました。
 
シェール革命によって世界一の産油国となったアメリカ。エネルギー価格を下げることで、関税による物価上昇を相殺しようというわけです。
 

プーチンの笑顔の裏に潜む不安

 
ここで皮肉な展開が待っています。トランプ氏の増産政策は、実は親愛なる友人プーチン氏の経済を直撃するのです。
 
ロシアは現在、欧州市場を失い、中国とインドに活路を見出しています。2023年の対中国原油輸出額は606億ドルと過去最高を記録しました。
 
しかし、アメリカの増産でエネルギー価格が下落すれば、ロシアの輸出収入も必然的に減少します。トランプ氏がインフレ対策を本気で進めれば、皮肉にも親友プーチン氏の経済基盤を揺るがすことになるのです。
 

おわりに

 
トランプ氏は有言実行の政治家として知られています。彼が公約通りの政策を実行すれば、思いがけない形でロシアの経済を圧迫することになるでしょう。米露関係の今後の展開に、目が離せません。
 
ブログ読者の皆様が、いつまでも幸せで健康でありますように!最後までお読みいただきありがとうございます。 ・・・心はいつもどまんなか。 by tadashian