こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。
ロシアで使われている旅客機は、2022年当時でほとんどがボーイングとエアバスだそうです。
しかも、ロシア国内にある980機の旅客機のうち、515機が外国からのリースだそうです。
ウクライナ侵攻を受け、外国のリース会社は、ロシアに旅客機の返却を求めました。
ところが、ロシア政府は、「リース機を返さず、パクるように」と航空会社に命令しちゃったんです!!どんだけ~
この事実は、業界紙にも掲載されています。
「乗りものニュース 2022年3月12日付」を見てみます。
2022年3月、日本や欧州各国のリース会社が所有し、アエロフロート並びにS7航空などロシアの航空会社が借り受けていた旅客機515機が、ロシア政府によって接収される見込みとなっています。推定価値1兆円以上にも及ぶ前代未聞の「旅客機の盗難」という事態に直面し、航空業界は大きな岐路に立たされています。
政府主導で「パクらせる」のは、いかにもロシアらしいですね。
でも、強引に盗んだ旅客機って、メンテ部品の供給なしでどのくらい使用できるものなのでしょうか?
大きな問題となるのが、ロシアの旅客機のほとんどはアメリカのボーイングやフランスのエアバス製であるという点です。経済制裁によってロシアは今後サポートを受けられませんし、多くを外国から購入していた各部品も、消耗しやすいものから順に在庫が尽きるはずです。(同前)
つまり、ロシアが盗んだ515機の旅客機は、数年後には使えなくなる可能性があるんです!!
その後、ロシアはどうやって旅客機を飛ばすんでしょうか?
業界の詳しい人は、「ロシア国産のスホイ・スーパージェットがあるじゃないか」って思うでしょう。
しかし、「国産」のスホイ・スーパージェットも、輸入部品なしで生産することはできない(エンジン等)らしいですね。
ロシアはソ連時代から航空機産業に強く、国産旅客機「スホーイスーパージェット」といった新鋭機もありますが、そのエンジンは外国製であるなど、もはや国内で完結することが困難になっています。(同前)
そして、「予定通り!!」、ロシアの旅客機が落ち始めちゃいました。
『ANNnewsCH』7月13日付。
モスクワ郊外でロシアの旅客機が墜落し、3人の乗員全員が死亡しました。
旅客機は修理を終えた直後でした。
モスクワ郊外で12日、修理を終えた後にテスト飛行をしていたロシア製の旅客機が墜落し、3人の乗員全員が死亡しました。
乗客はいませんでした。
原因はエンジンの故障とみられ、ロシアメディアは鳥がエンジンに入った可能性や、電子機器に障害が起きた可能性を報じています。
今回の件の重要なポイントはここからです。
ロシアでは去年1年の間に飛行中の航空機の故障が少なくとも74件あり、おととしの2倍に増えています。
経済制裁に伴う部品不足という指摘もあり、安全性に懸念の声が上がっています。
2023年は、飛行中の航空機の故障が、少なくとも74件あったとのこと。
つまり、「5日に一度は飛行中に航空機が故障している」というびっくり仰天状態です。
しかも、制裁による部品不足が原因ってことなので、故障は今後ますます増え続けてちゃいます。
というわけで、制裁の影響は「すでに起こっている」ということでしょうね。
見えないところ(たとえば旅客機の内部)で、制裁の影響は、着実にロシアを弱体化させているのです。
海外旅行に行かれる皆さん、ロシアの航空機の搭乗はなるべく避けるよう、十分ご注意くださいませ。
ブログ読者の皆様が、幸せで健康でありますように!最後までお読みいただきありがとうございます。
・・・心はいつもどまんなか。 by tadashian