瓦そば
明けましておめでとうございます、tadashianです。
本年もよろしくお願いいたします。
しょっぱなから去年の暮の話で恐縮です。我が家の年越しそばは10年くらい前からずっと瓦そばです。娘婿(神戸出身)に振舞ったところ感激されたのが一因です。
皆さんが馴染みがあるのは、2016年11月に放送された新垣結衣主演のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」第5話でこのストーリーの鍵となる料理としても登場したので、ご存知の方もおられると思います。約3年前なので、私を含め記憶が薄らいでいると思われるので復習を兼ねて。
山口県名物の瓦そばは、茶そばを瓦で焼くのが本場なのですが、馴染みのないひらまささんのお母さんはピクニックにサプライズで瓦そばをと、のびきった日本そばを用意してしまいます。よかれと思ったのにお父さんにとっては(山口県民にも)ありえないことなのです。ドラマではピクニックの帰りに本当の瓦そば店(多分「たかせ本館」)にお父さんが連れて行きます。その時の瓦そばが美味しくて、お母さんにとっては大事な思い出になりました。でも、息子のひらまさは爆睡していて『地獄のピクニック』の思い出のみが残ります。
それ以来、瓦そばも食べられないほどになります。が、みくりの瓦そばでお母さん本当の思いを知ることになり、ひらまさ自身の両親に対するイメージも激変します。自分のせいで母は離婚できないとばかり思っていたのに・・・ひらまさ自身もここから大きく変わっていきます。
このくだりは今でも私は好きです。過去の事実は変えられなくても想いは変わる、変えられるんだなって思ったからです。だから私もいろんな過去の想いを変えていきたい、変えることができるはずと思えてきたものでした。
みくり(新垣結衣)によって変わってゆく過程がまた素敵だったのことも思い出しました。
ドラマの話はここまでですが、山口県の川棚温泉というところで何か名物をつくりたいと、「たかせ」創業者の高瀬慎一さんが考えていた時に、とあるおじいさんから「明治初期の西南の役で薩摩藩の兵士たちが野戦の合間に瓦で肉や野草を焼いて食べていた」という話をヒントに、瓦を使ってうどんや日本そばなどを試しに焼いてみたようです。そうして最終的に、茶そばに行き着くわけです。茶そばを焼くなんて発想はいままでどこにもなかったのですが、試食してみるとなかなな美味です。それに真っ黒な瓦の上に、緑の茶そば、黄色い錦糸卵、細切れの牛肉(甘辛い味を付けたもの)で見た目にも美しかったんですね。極端な話、焼きそばの茶そばで瓦に乗ったバージョンってところでしょうか。
お手頃蕎麦店電話: 083-772-2680
近場のスーパーでは店内の一角に「瓦そばコーナー」ってのが設けてあって、茶そばやつゆ、もみじおろしが売られています。さすがに、家庭で作るときはフライパンで炒めて、瓦の代わりにお皿の上に盛り付けます。瓦には遠赤外線効果があり、保温性に優れていて、熱々の状態でいただくことができるからだそうです。さらに、瓦に接した部分がパリパリに仕上がって、おこげみたいでそこもなかなか、おつなんですよ。
ちなみに私は、31日は夜10時まで仕事だったので、「どん兵衛天ぷらそば」で済ませましたorz。ごめんなさい、言ってる本人はカップのそばです。
こんなオチですが、今年も引き続きよろしくお願いいたします。