シニア、世界情勢を考える。by tadashian

健康のためノルディックウォーキング・トレッキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える日々そして世界情勢

逆パワハラって、何!?

こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。

 

正社員を定年退職して、現在再雇用の契約社員の身のtadashianです。

近年、より一層、コンプライアンス研修が社員に対して施される機会が増えました。各個人にコンプライアンスハンドブックが手渡されたりしています。

私の場合、契約社員の会社からとシルバー人材センターからとその派遣先の会社からとなんと3冊のコンプライアンスハンドブックが手元にあります。国がまた社会全体がコンプライアンスに力を注いでいる証拠だと言えるでしょう。

 

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その中で今回、私は「逆パワーハラスメント」っていう言葉を初めて耳にしました。

部下から上司に対して行われる、嫌がらせ行為等のパワーハラスメントを「逆パワーハラスメント」と呼ぶことがある、ということなのです。
人間関係が複雑化した現代においては、むしろ部下の方が、一面においては上司よりも優位な立場にあるというケースもありうるからという事なのです。
つまり、地位を逆手に取った過剰な権利・主張するということなのです。
労働者の権利が保障されていることから、権利を強く主張するあまりに上司が委縮してしまい、「逆パワハラ」状態となってしまうケースも少なくないみたいですね。
ハラスメントに対する意識の高まりを受けて、上司がマネジメントを行いづらい状況となり、逆パワハラも増加している傾向もあるみたいなのです。
なんと!近年では、この逆パワハラに関する裁判も起きており、社会的な問題にもなっ
てきているんですね。(びっくりです。)
自身の行為が逆パワハラに当たると自覚していない社員が多いことも問題です。
パワハラパワハラ同様に、行為者の責任を問われることになります。

具体的には

①民事上の責任として損害賠償を請求されます
・民事上の責任:(行為者) 民法709条の不法行為責任(会社) 民法415条の債務不履行責任(安全配慮義務違反)民法715条の使用者責任
刑事罰に課せられます
刑事罰:名誉棄損、侮辱罪、脅迫罪、暴行罪、傷害罪など
③社会的信用、社会的地位を失い、自身の家庭が崩壊する可能性があります。
・懲戒:「減給」「降格」「出勤停止」「諭旨解雇」「懲戒解雇」など
だから、誰でもパワハラ・逆パワハラの行為者になる可能性があるので気を付けてってことですね。

 

私のような昭和の人間には、かつてその線引きがかなり難しかったのを思い出しました。でも、社会人としてはまだまだ勉強しなくちゃいけません。今回はこの逆パワーハラスメントです。

 

かつて私が部下を指導する上で心掛けていたことは
1、部下に対し、自らの欠点を自覚させ、併せて長所を気づかせることです。
2、事後のフォローをすることにより、叱責前の状況よりも引き上げるための努力をさせなきゃいけません。
3、叱責や指導の必要性を明確にして、部下に伝えることを努めなければいけなせん。

等々、パワハラの正しい知識を持って、委縮することなく、自信をもって温かい気持ちで指導を行わなければならなかったものでした。

 

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では、最近増加中という「逆パワーハラスメント」とはどんなものでしょうか。

事例から:必要な業務について適切な対応ができていなかった社員に対して、上司より業務上の必要性を説明した上で、対処方法について指導を行いました。これに対して注意を受けたことを不服に感じた社員が「精神的に嫌な思いをしたのでパワハラです」「訴えますよ」などと業務を拒否したり、指示を無視したりし、指示や注意をさせにくい状態を作ったりすること、ほかには、

・部下が集団になって、上司に対して悪口、嫌がらせを行う
・部下が上司からの業務上の指示を聞かない
・部下が上司を意図的に無視する
・部下が集団になって、上司に対して身体的特徴を馬鹿にするあだ名をつける
・上司の評価を下げるような嘘を、さらに上の上司に告げ口する
・誹謗中傷する内容をSNSに書き込みする
・上司に対する悪口をインターネット上の掲示板に書き込む

等々

強く出られない上司と自己中な考えの部下の増加が原因、と考えられます。

パワハラ」が社会全体に周知されたことで、かえって、ちょっとした言動が「パワハラ」として訴えることができるという認識も広まったために、上司が必要以上に部下に対して気を遣う傾向が増えました。
合わせて、部下にとっても権利意識が増し、ちょっとした言動を「パワハラ」と強く主張し悪用する部下と必要以上に気を遣う上司という優位関係の逆転が生まれてしまいました。

部下の自己中でビジネスマナーに欠ける言動としては・・・

・注意されると聞こえないふりをする
・自信家で自分の意見が通らないと感情的になる
・自分のことは棚に上げて、他の社員に偉そうなことばかり言う、そのくせ小心者で、すぐに自信喪失するため、その度に周りが慰め、褒めてあげなければならない
・誰かに優しく声をかけてもらえるまでふてくされる
・自分がやりたくないことは絶対にやらない
・どんなに突然の仕事が入り、周りが残業していても見向きもしない

これに強く出られず叱れない、トラブルを嫌う上司が輪を掛けます・・・
・めんどうなことに関わりたくないため、注意や指示をしない
・必要となるハラスメントに関わる知識が少ない
・技術や業務に関する知識が乏しい
・部下が嫌がることは何もしないのを優しい、と勘違いしている
・面倒なことは、何も言わない、一部の社員にお願いする

職場環境と上司と部下のコミュニケーションが重要になってきますよね。具体的には、
・上司には自分から報告や連絡をするように心掛ける
・上司に相談する際は、困っている点や自分の意見を具体的に整理しておく
・誰でもパワハラの行為者になる可能性がある
・自分の感情に気付く(怒り、怖れ、焦り、妬み)
・相手を見て接し方を工夫する
・不要な誤解を招かないコミュニケーションを心掛ける

 

パワハラを予防するために心掛けることとしては

パワーハラスメントについて十分な理解をすること
★ お互いを尊重し理解すること
★ 自らの行為がパワハラとなっていないか注意すること
★ 隠れたパワハラがないか、周囲のメンバーの変化に注意すること

 でしょうか、ありきたりですが・・・。

パワハラのない最適な職場環境を作るために職場で働く社員ひとり一人が、人として対等であるという意識を持ち、相手を尊重して思いやりを持った行動を心がけることが大切ですね。

また、逆パワハラのない最適な職場環境を作るために、会社における自身の役割を理解し、自己の都合のみを考えた行動ではなく、社員全員が互いを尊重し合い、協力して業務に取り組む姿勢が大切ですよね。

パワハラなんて言葉自体、私には想像も付かないことでした。契約社員派遣社員の今の私はある意味、過去の管理職だった事を盾にして、逆パワハラしてないか、気を付けたいと思います。

また「テクハラ」の被害に遭わないようもっともっとシステム・端末の勉強しなきゃ・・・PCやスマホ等IT機器の扱いになれないことについての、いじめや嫌がらせは「テクハラ」とも呼ばれます。中高年層が被害者になりやすいのが「テクハラ」の特徴なんですよね・・・(汗)

ハラスメントのこのモヤモヤした気持ちをどこで晴らすめんと( ^ω^)・・・

最後はおやじギャグハラスメントで・・・大変、失礼いたしました(~_~;)

 

読者の皆様が、健康でありますように! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。・・・心はいつもどまんなか。 by tadashian