シニア、世界情勢を考える。by tadashian

健康のためノルディックウォーキング・トレッキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える日々そして世界情勢

ノーサイド

こんにちは、tadashianです。

 

日本中を熱狂させたラグビーワールドカップも終わりました。

アイルランド戦、スコットランド戦と感動ものだったのですが、ラグビー日本代表が初のベスト8で迎えた「日本」対「南アフリカ」戦、私も当然リアルタイムで視聴しました。南アフリカの底力をまざまざと見せつけられる戦いでしたね。でも、ベスト4には手が届かなかったものの、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ日本代表の健闘は称賛に値するでしょう。そしてその「南アフリカ」の優勝で幕を閉じました。

いかにも、って語っていますが、私もご多分に漏れず、にわかラグビーファンです。ルールがよくわからないのです。プレーをしている選手自身もわからない、スタンドオフの指示に従っているだけといわれるほど、複雑なようです。

私自身のラグビーの経験は高校時代の体育の授業でラグビーを習ったくらいです。ポジションはスクラムハーフだったのを覚えています。背が低くて俊敏に見えたのでしょうか?フェイントを掛けてゴールを目指したのですが、タックルされたことをなぜか覚えています。

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ちなみにラグビーの起源を調べてみると、「1823年、イングランドの有名なパブリックスクールであるラグビー校でのフットボールの試合中、ウィリアム・ウェッブ・エリスがボールを抱えたまま相手のゴール目指して走り出した」ことだとされています。

当時は多くの異なる種類のフットボールラグビーの先祖)がイギリス中で行われていたらしいです。現代のサッカーと異なり、ほとんどのフットボールの試合では手を使うことが許されていたらしく、びっくりです。

 自分自身に復習の意味も込めて、概略のルールとラグビー用語を以下に記したいと思います。

知っておきたい基本的な三つのルールについて説明します。

1、前にパスをするのは反則:前にパスを出すことは『スローフォワード』という反則になります。throw(投げる)forward(前に)という、名前のままの反則なので覚えやすいと思います。

2、得点方法は2種類:ラグビーの得点方法は『トライ』と『ゴールキック』の2種類があります。ラグビーのフィールドの両端には、インゴールというエリアがあります。『トライ』とは、このインゴールにボールを着地させることで、得点は5点になります。トライが成功すると『コンバージョンゴール』という、キックで得点を狙える時間が与えらます。トライ地点とタッチラインと平行した延長線上ならどこからでもキックでき、得点は2点です。

3、危険なタックルは禁止:ラグビーにおいては、タックルしてよいのはボールを持っている選手に対してのみです。反則を取られるタックルには『ハイタックル』と『上げて落とすタックル』があります。ハイタックルは、相手の肩のラインより上、つまり首へのタックルのことです。また、相手を持ち上げて叩きつけるように倒すタックルも反則を取られるように改正されました。

現在のルール上では、故意であってもそうでなくても、危険なタックルとみなされると一発退場もありえます。

 

わかりにくいラグビー用語まだまだあります。

スクラムラインアウト:『スクラム』とは、両チームのフォワードが組み合ってボールを奪い合うセットプレーのことです。ボールを奪えるかどうかで試合展開が変わってきます。『ラインアウト』もフォワードによるプレーで、サッカーのスローインのようなものです。『ジャンパー』の選手を持ち上げて、投げ込まれたボールを奪い合います。

 ●モールとラック:ボールを持った選手が相手に捕まって動きが止まったところに、攻撃側の味方が後ろからサポートする形になると『モール』が形成されたことになります。たとえば、相手のゴール前でモールを形成し、そのままゴールまで押し進めることができればトライが取れるのです。前進が止められるとボールを外へ出す必要があります。『ラック』とは、タックルによって倒された選手の上で、両チームの選手が1対1で組み合ってボールを奪うプレーです。このときに手を使うと『ハンド』の反則を取られます。

●アドバンテージ:『アドバンテージ』はサッカーやバスケなど他のスポーツにもあるルールなので、知っている人も多いでしょう。反則行為があったときでも、中断しない方が反則を受けたチームにとって有利である場合に、審判の判断によりプレーが継続されることです。

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ただ、個人的には『ジャッカル』という言葉がかなり印象に残っています。もちろん、それはテレビで日曜劇場の池井戸潤原作『ノーサイドゲーム』を観たからです。ドラマのなかで『ジャッカル』とはタックルで倒れた選手からボールを奪うプレーだと初めて知りました。語源は、まずジャッカルが獲物を食べる様子に似ていることから、このプレーがうまい元オーストラリア代表ジョージ・スミスの愛称が「ジャッカル」となり、さらにプレーの名前へとなったそうです。

この日曜劇場を観てにわかラグビーファンになった方も多いのではないでしょうか。(私もそのひとりです。)今年の流行語大賞になるかも…と密かに思ってます。って思っている人、多いか…

 ラグビーって、まさに日本人に合ったスポーツだと思います。「ラグビーの持つ規律正しさ、自己犠牲が日本人好みだったのではないでしょうか。日本代表の一途なまでの『One Team』へのこだわり、組織への献身、ここぞという時の勇気のある個人のパフォーマンスが武士道に通じるものがあり見る私たちの心を打ったのかもしれません。

ラグビー」は戦局が悪化して敵性語が禁止された1943年(昭和18年)3月から終戦まで使われた「闘球(とうきゅう)」という言葉に変更されたときがありました。この言葉が示すようにラグビーは球技というよりも格闘技に近いものを、私は常日頃から感じていました。

また ラグビーでは試合終了のことを『ノーサイド』と呼びます。 試合が終われば敵味方、勝った方、負けた方といったサイドの区別なく、お互いに激しく戦いあったことを称えあうべきだ、というラグビー精神の現れでもある言葉ですね。海外ではあまりこの言葉は今では使用されないようですが、この言葉私は、大好きです。

そして、この「ノーサイド」といえば私は松任谷由実を思い出します。古いけど…この曲はモデルとなる全国高校ラグビー大会の試合をユーミンが観て作詞作曲したんですね。知らなかった。

・・・何をゴールに決めて
何を犠牲にしたの 誰も知らず
歓声よりも長く
興奮よりも速く 走ろうとしていた あなたを・・・

https://www.uta-net.com/movie/3536/

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ラグビーワールドカップは終わりましたが高校ラグビーや社会人ラグビーのシーズンはこれからです。私ももっとラグビーの魅力を感じて感心を持ってゆきたいと思います。

 

 

 この世の中のすべてが敵味方のないノーサイドになることを想いながら・・・