メンタルヘルスのフェーズ
こんにちは、ただっしゃん(@tadashian1)です。
のっけから、約1か月前の記事、しかも暗い記事で恐縮です<(_ _)>
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国際通貨基金(IMF)が1月に「世界経済見通し(WEO)改訂見通し」で予測を最後に発表してからの3か月で、世界は劇的に変わった。新型コロナウイルスのパンデミックという、まれに見る危機により、おそろしいほど多くの人命が失われた。各国が感染拡大防止に必要な隔離や社会的距離確保の対策を実施するなか、世界は「大封鎖」と呼べる状況に置かれている。それを受けて経済活動は、私たちがこれまで経験したことがないほどの規模と速度で落ち込んでいる。
世界のほとんどの国で、感染症の大流行とそれにともなう拡大防止措置が今年の第2四半期(4~6月)にピークに達し、年後半にかけて徐々に収束すると想定した場合、IMFは4月の「世界経済見通し(WEO)」において、世界経済の成長率が2020年にマイナス3%まで落ち込むと予測している。この結果、大恐慌以来最悪の景気後退となる。
90年前の世界恐慌、1929年に始まった事は、皆さん世界史等で習っていると思います。正確にいうと、この大恐慌はこの後、約10年続くことになります。つまり、この恐慌の終わりは1939年、つまり第2次世界大戦の始まりをもって終了(?)したわけです。
今は新型コロナウイルスとの第3次世界大戦の戦闘中(緊急事態宣言中)で、皆全員がこの敵と戦う兵士、と言えるのではないでしょうか(大げさ?)。防空壕(ステイホーム)での兵士(私たち)は相当なストレスを抱えていると思います。
今まさに、自粛疲れの心を整える事(メンタルハック)が必要だと思っています。コロナで出口が見えない不確かさ・中途半端な状態がいつまで続くのか。生活の基盤が崩れてしまうかもしれないこの宙ぶらりんな気持ち等。今まさに、これがストレスだと思います。
私はコロナショックを甘く見ない方がいいと思っています。ストレスは生物学的に必要ですが、この状態を垂れ流すと鬱になっちゃうかもしれません。(おい、必要以上に危機感あおるな!)
蓄積疲労には3段階のフェーズがあると言います。
1、事件・事故(会社で怒られたとか・彼女に振られたとかでも)に出会うと、もちろん私たちはショックを受けます。不眠や食欲不振等の体の事象としてできます。落ち込んだりします。でも回復します。つまり、時間の経過と共に薄らいで行きます。これは通常の疲労のことですね。これがファーストステージ(第1段階)ですね。
2、連続するショックを受け続けた場合、たとえば介護・子育て中が当てはまるのでしょうか。この状態で同じショックを受けた場合、前回の2倍の力がかかってきます。そして回復に2倍の時間がかかると言います。その結果、心身ともに消耗してしまいます。その防御として、負担から避けたり、イライラして余裕はないのだけども表面上は取り繕ったりします。が、一部の人は鬱っぽくなっていきます。これがセカンドステージ(第2段階)ですね。
3、この状態でさらにショックが重なると同じショックだとしても3倍グサッときて、回復に3倍の時間を要することになります。ここまで来てしまうと、些細な事にも過敏になっていきます。つまり別人化・不安や自責の念の駆られて、「仕事を辞めたい」「いなくなりたい」「死にたい」と思うようになります。これがサードステージ(第3段階)ですね。
でも、今まで(コロナ前)なら、仕事や余暇でバランスが取れていたけど、コロナの自粛による過剰なストレスが人々の脳が第3のフェーズで思考停止状態に陥れます。つまり脳の前頭前野(人間を人間たらしめ、思考や創造性を担う脳の最高中枢部)が働かなくなってしまい、えぇ、こんな人が家庭内暴力や虐待に・・・って状態になっていきます。
そうならないためにも、ストレスとうまく向き合うようにしなきゃいけないです。ストレスだったものがストレスではなくなる、とリカバリーも早くなると思います。
心理的安全状態というものが世の中が構築できれば、世界から自殺は減っていくと思うのですけど・・・
自分のフェーズが今どこなのかの「気づき」が大変重要になると思います。つまりストレスをストレスとして気づくことが重要ではないかと思うわけです。そのストレスの原因をクリアにして、原因が分かれば対処することもできるでしょうし、対処できない場合は諦めが肝心です。連続するショックに更なる負荷がかかり続けた場合、ネガティブバイアス(否定的な先入観のこと: ネガティブなものはポジティブなものより、脳に強烈なインパクトを与え、 マイナスの評価はプラスの評価よりも意識に残りやすい事)がかかってしまいます。
生物としての人間はこのウイルスからの生存確率を少しでも高めるために、努力して「寝る」、そして、とにかく「楽しむ」(セカンドステージでは楽しむ事自体に自責の念を感じますし、その分危機感が強くなってきます)事が重要ではないでしょうか。ポジティブに考え、あえて笑いの時間を作って、心の底からの笑える。この笑いの治癒力を私は信じたいと思います。
このコロナ時代をサバイバルするために、すべての人がメンタルヘルスのリスクを抱えている時代だとの気づき、が大事だと思います。
ヘレン・ケラーの言葉です。
When one door of happiness closes, another opens; but often we look so long at the closed door that we do not see the one which has been opened for us.
ひとつの幸せのドアが閉じる時、もうひとつのドアが開く;しかし、私たちはよく閉じたドアばかりに目を奪われ、開いたドアに気付かない。
古いドアは閉じました、新しいドアを開けに行きましょう。by tadashian