シニア、世界情勢を考える。by tadashian

健康のためノルディックウォーキング・トレッキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える日々そして世界情勢

「妻のトリセツ」を読んで

こんにちは、ただっしゃん(@tadashian1)です。

 

 自宅に夫婦でいる時間が増えることによってさまざまな問題が生じてきています。

「コロナで収入減った」夫婦喧嘩で・・・妻殴られ死亡か(20/04/06)

コロナウイルスのせいで収入が減った」などと口論になっていました。  会社員の牧野和男容疑者(59)は5日午後11時すぎ、東京・江戸川区の自宅で妻の美紀さん(57)の頭を平手打ちするなどの暴行を加えた疑いが持たれています。美紀さんは意識不明で病院へ搬送され、その後、死亡しました。警視庁によりますと、牧野容疑者は美紀さんと5時間近く酒を飲んでいて、美紀さんから「コロナウイルスのせいで私の収入が減った」「あなたの稼ぎも少ないから生活できない」などと言われたことで口論になったということです。取り調べに対して「酔っていて妻にののしられた」などと容疑を認めています。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

  自宅に籠る事によって、このような不幸な事が起こらないようにしたいものです。酔った勢いとは言え、何とかならなかったのでしょうか。

 ロックダウンの欧米ではDVの被害が深刻化していると聞きます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012371791000.html

外出制限でDV増加懸念 国連機関が警鐘 新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各国で外出制限が行われ、人々が家で過ごす時間が増える中、国連の機関はDV=ドメスティックバイオレンスの増加が懸念されると警鐘を鳴らし、各国政府に対応を求めています。

女性の地位向上などを目指す国連の機関、UN Womenは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各国で外出制限が行われ、家で過ごす時間が増えることで、女性がDVを受ける危険性が高まっていると指摘しています。
UN Womenによりますと、これまでにもエボラ出血熱やジカ熱といった感染症が広がるなどして人の動きが制限されたときに、女性への暴力が増加する傾向がみられたということです。
その上で、暴力をふるうパートナーと家の中で常に一緒に過ごすことは女性にとって極めて危険だとして、各国政府に対しDV被害者のためのホットラインやサービスを確実に担保することや、警察などが被害者からの訴えに迅速に対応することなどを求めています。
またWHO=世界保健機関のテドロス事務局長も3日に行われた会見で、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでDVが増加している国があると指摘し、「普段より多くのストレスがかかり、経済や失業への不安が増すことなどから人々がより暴力にさらされる危険性が高まる。DV被害者への対応は必要不可欠な支援だと各国に呼びかけている」と述べました。

 このような 事件・被害を見聞きするにつけ、夫婦の在り方、特に夫から妻に対する接し方が重要になるのではないでしょうか。

 1年前に読んだ脳科学・AI研究者の黒川伊保子さん著「妻のトリセツ」を思い出します。

 

 

  最初に女性の著者は世の夫に「女性脳の仕組みを知って、戦略を立てよう」としています。

 「妻が怖い」という夫が増えています。(私も・・・多分その一人です・・・)

 いつもイライラして、口調がキツイ、いきなりキレて怒り出す、何をしても怒られる、人格を否定するような言動をぶつけてくる・・・心当たり、あります。

 ほとんどの夫(私を含めて)その怒りの本当の理由が分かりません。でも本書を読んで少しづつその本質が見えてきました。

 夫にとって、とても理不尽な怒りは、キズナを求める気持ちの強さ故なのです。母性本能は、生まれつき女性脳に備わっているものですが、特に妊娠・出産・授乳期に強く現れて子育て中はほぼ継続していくとしています。

 やがて、男性脳を理解して、男への期待のありようを変えられた女性は、自分の感情をダダ漏れしないようになりますが、男に期待し続ける女性は、死ぬまでそれが続くことになると記しています。

 だから、「怒り」は「期待」の裏返し、夫一筋・家庭一筋のかわいい妻ほど豹変して一生続くことになります。

 そのためには、つらい記憶の「ネガティブトリガー」を作らない様にしないといけません。すでにケリがついた過去の失敗を、まるで今日起きたことのように語り出し、なじってきます。女性脳は、体験記憶に感情の見出しをつけて収納しています。なので、一つの出来事をトリガーにしてその見出しをフックにして何十年分もの過去の類似記憶を一気に展開する能力があります。

 NGのせりふ「だったらやらなくていいよ」とか「つまりこういうことだろ?」まさにこれ私、言ってましたorz

 大切なのは夫が共感してくれたという記憶を蓄積していくことです。ポジティブトリガーをサプライズではなく日常の家事のなかでいかに夫が作り出すことが出来るかが重要になります。

 共感のフリは男性脳にはとてもストレスですが、地雷を踏んで一晩中泣かれるよりはマシです。(一生言われ続けるかもしれませんし・・・)

 今も感染の恐れがあるかもしれないスーパーに買い出しに行っている妻に対してねぎらいの言葉を掛けて挙げようではありませんか。妻が求めているのは夫のねぎらいなのです。

 察することが愛だと思う女性脳。褒めて、認めてもらいたい女性脳。自分だけを特別扱いしてほしい女性脳。ときには、甘い優しい言葉も欲しがる女性脳、どれをとっても、男性脳からすると難儀な脳です。でも、女性脳がすねたり、怒ったり、口うるさかったりするうちは、まだ夫に惚れている証拠だと言います。妻の為と思わず、自分自身のリスクヘッジのために、妻の女性脳をいたわってあげましょう。

 敵は妻ではなく、ウイルスなのですから。

 

妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)