シニア、世界情勢を考える。by tadashian

健康のためノルディックウォーキング・トレッキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える日々そして世界情勢

終身の「皇帝」へと・・・

こんにちは、ただっしゃん(@tadashian1)です。

 

***新型コロナウイルス・COVID-19・SARS-CoV-2、って皆同じだけど3番目の名称がめちゃくちゃ恐ろしく見えるけどこれって、私だけって思う今日この頃です***

 

日本では緊急事態宣言が延長され、まだ出口が見えない状態です。諸外国の強固なロックダウンではなく、民意の自主性に任せる部分の多いかなり緩やかな縛りの緊急事態体制ですね。いかにも日本らしいです。これで終息させることが出来れば、日本モデルとして賞賛されるかも・・・しれませんね。

まだ終息もしていないのに、今はアフターコロナの事ばかり考えてしまいます。時期尚早かもしれませんが、私なりに新型コロナ禍のパンデミック後の中国の事を少しだけ考えてみたいと思います。

世界を見た場合、やはり今回のウイルス発生源の中国、正確にいうと中国共産党ですね。その最高指導者、習近平国家主席・・・習隠蔽国家主席って言いたくなります。

国家主席は2018年に国家主席の任期を2期10年までとする憲法の条文を削除しています。つまり、どう考えても終身の「皇帝」になるのだろう可能性が高いですね。これは1990年代に毛沢東時代とその後の政治混乱の再発を防ぎ、権力の集中を避けるため、実権を握っていた当時の鄧小平氏が主席の3選を禁止したものなのです。それに続いた江沢民元主席と胡錦濤前主席は、それぞれ任期10年でちゃんと「禅譲」してますもんね。でも、習近平主席はそんな条文取っ払ってしまいました。多選=独裁困ったものです。

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/586987">a********************m</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

近平いや隠蔽といえば、中国国内のコロナの感染者・死亡者は相当控えめだと言う事です。内陸部の農村部の人口約5億人は十分な医療・社会保障を受けていないのでは・・・と言う事です。実際の感染者・死亡者はかなりの数に登るのでしょう。このあたりは中国の闇の部分と言えますね。

でも、さすがの習主席も今回の武漢ウイルス研究所の件で危機感を持ったのでしょう。体制内の外交関係者によれば、習近平主席の発言は、以下の通りであったと言われています。

1、今回の感染拡大の問題は、国際政治において重大な変化と危機をもたらす。
2、中国は、対外的に厳しい局面に直面する可能性がある。
3、米国の一部政治家は、さまざまな領域で中国に圧力を加えており、中国に汚名を着せている。欧米は中国に対立、対抗する手段を講じてくるだろう。
4、中国は原油などの対外依存度が高く、対外投資も日本に次いで高い。中国の産業サプライチェーン(供給網)、経済圏構想「一帯一路」もマイナスの影響を受ける。
5、新型コロナの世界的拡大が長引けば、中国を取り巻く情勢は悪化し、さまざまな干渉を外部から受ける。
6、経済関係で中国に依存していた国は、依存度を下げる方向に向かう(既に日米などはその方向に向かっている)。

以上の発言からすると、中国を取り巻く世界環境は悪化する可能性が高くて、新たな戦略を打ち出す必要があるとの認識を中国共産党の指導部は持っていると考えられています。まあ、当然でしょうけど。

でも、私のような庶民が見ても、中国共産党は経済構想圏「一帯一路」を使って、21世紀の蒙古帝国いや中華帝国を築く野望を持ってんじゃないって思っちゃいます。

先日の新聞で目にした「仙人計画」いや「千人計画」(かなりの厚遇で月収500万円位らしい)、これって体のいい国家ぐるみの産業スパイ計画じゃないのでしょうか?

千人計画 - Wikipedia

千人計画(TTP、簡体字千人计划、英語: Thousand Talents Plan)または海外ハイレベル人材招致計画は、中華人民共和国国務院が科学研究、技術革新、起業家精神における国際的な専門家を認定し、採用するために2008年に設立したもの。

 

今となっては国際的地位の向上・信頼回復・影響力回復のために展開した感謝を強要するような「マスク外交」「公衆衛生外交」は「ウイルス禍で儲けている」とまで言われてて、いわゆる「健康の一帯一路」計画も頓挫しているようですね。

マクロン仏大統領が3月下旬に、習近平主席との電話会談で10億枚のマスク支援を要請したところ、「5G(第5世代移動通信システム)整備に『ファーウェイ(華為技術)』の設備を導入したらマスクを送る」という提案をした・・・って、これは余りに露骨でやばいでしょう・・・

中国共産党一党独裁体制の方が欧米民主主義体制より優れているって賢明に宣伝してますけど、これって、中国国内の自国向けだと思います。政権が揺らぐんじゃないかっていう不安の裏返しだと思うんです。海外から中国を見る視点じゃあ、すでに逆効果で滑稽という結果となっていることに当の中国共産党だけが気づいていないような気がするんですよね。

中国国内では4月8日、多くの中国体制内の高位の知識層が会合を持って、『9つの共通認識』を発表したといいます。これは即座に削除されたのですけど、転載されて拡散して、注目されています。

1、今回の疫病は人類の歴史性をもつ事件で、深刻な影響を世界にもたらす
2、第三世界で感染が拡大した場合、死亡者は100万人を超える
3、最重要なのは、世界が一致してウイルスに対抗すること
4、中国は、対外敵視外交をしてはならない
5、グローバリズムは挑戦を受けている
6、公開情報だけでは真相を得るのは増々困難になり、大量の情報は歪められている
7、中国の主要メディアは大量の誤った情報を生産し、国民を間違った方向に誘導している、これは西側諸国の中国に対する印象を害している
8、中国共産党は“去中国化”の危険に直面している
9、“去中国化”は欧米が決めるのではなく、中国が決めるものだ

これは中国共産党指導部に対する批判じゃあ、ありませんか!中国国内の知識層がですよ、びっくりです。

来年2021年は中国共産党創設100周年にあたります。多分、中国国内には締め付けを強化して、強い統制力をもつ強権政治を目指すのでしょうね。

秦の始皇帝のような焚書坑儒を行うのでしょうか。それとも毛沢東のような文化大革命を起こすのでしょうか。

習近平主席へ、お願いですから80年前のヒットラーのような独裁体制を引いて各国家間が鉄のカーテンを引いてロックダウンへ、保護主義民族主義全体主義に走った挙句、世界大戦へ突入・・・なんてことになることだけは避けるようにしてくださいね。

ある意味、今はウイルスとの第3次世界大戦なのかもしれないのですけど・・・

日本は今後、政治的、経済的に不安定となるであろう「虎」と向き合うことを真剣に考えなくちゃいけませんね。

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