シニア、世界情勢を考える。by tadashian

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【サイレント・インベージョン「静かなる侵略」】をもっとやれ!

こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。

 

***三人の孫の相手に、やはり、最後は体力勝負だなと感じ、そして、この子らのために爺は何ができるか考える今日この頃です。***

 

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習近平主席が、「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作るよう、共産党の幹部に伝えたそうです。

 

 

www.bbc.com

BBC NEWS JAPAN  2021年6月3日から。

中国の習近平国家主席は5月31日、「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作り、友好国の輪を拡大したいと中国共産党幹部に伝えたという。国営新華社通信が伝えた。

これって、何なんでしょう?

 

トランプさんのアメリカは、「アメリカファースト」で、同盟国を軽視していました。

この時、アメリカは一国で中国と戦っていました。 

中国を追いつめるため、バイデンさんは、同盟諸国との関係を改善しています。

 

反中包囲網のキモは「クアッドQuad」です。( 日本、米国、オーストラリア、インドの首脳や外相による安全保障や経済を協議する枠組み。英語で「4つの」を意味します。

 

日本、アメリカ、インド、オーストラリア。これに、イギリス、フランス、ドイツが加わりつつある、これは相当な布陣です。

 

これらの国々は、中国がウイグル人100万人を強制収容所に入れ、ウイグル女性に不妊手術を強制し、事実上の「民族絶滅政策」を実行していることを問題視しています。

 

そして、最近ではバイデンさんも、「新型コロナウイルスの起源は、武漢ウイルス研究所なのではないか」と言い始めました。

今は、「情報機関に調査を依頼した」段階ですが、トランプさん時代のように、「中国のせいでパンデミックが起きた!」と、責任を追及される可能性が出てきました。

 

 中国は嫌われ、孤立し、情報戦でいうところの【悪魔化】が現在進行中の状況です。

 

習近平主席もヤバいと思って、「信頼され」「愛され」「尊敬される」イメージをつくれと指令を出したのでしょう。

 

しかし、その中身はというと・・・

 

習近平主席が具体的に何をいったのか、解説がありました。

 news.yahoo.co.jp

 ヤフーニュース2021年6月4日より

筑波大学名誉教授で中国問題グローバル研究所所長の遠藤誉氏の解説です。

 ●中国共産党が真に中国人民の幸福のために努力していることを外国人に理解してもらい、なぜ中国共産党が有能なのか、なぜマルクス主義が機能するのか、なぜ中国の特色ある社会主義が良いのかを理解してもらうために、中国共産党の宣伝能力を強化しなければならない。

 

ここで笑ってしまうのは、「マルクス主義が機能する」といっていることです。

もし習近平が、いまだにマルクス主義を信じているのなら、超ヤバいです。

マルクス主義って、「階級闘争史観」です。

奴隷階級は、奴隷所有者階級を打倒する。

農奴階級は、地主階級を打倒する。

労働者階級は、資本家階級を打倒する。

そして、「万民平等の共産主義世界がやってくる」という思想です。

 

習近平が本当にマルクス主義者なら、日本、アメリカ、ヨーロッパの「資本主義国」は、「打倒すべき存在」なのです。

 

 ●中国文化や中国文学を用いて世界に中国共産党の良さを浸透させ、中国に対して友好的な人々を増やしていかなければならない。

 

これは、オーストラリアが被害を被った「サイレント・インベージョン」(静かなる侵略)をもっとやれ!ということにほかなりません。

 

 ●開放的で自信に満ち、控えめで謙虚で、「可信、可愛、可敬」な(信頼され、愛され、敬愛される)中国の心象を創り上げていかなければならない。 

 

「信頼され、愛され、敬愛される」「心象=イメージを創り上げていかなければならない」あくまで、「イメージを創る」です。

なので、「中国の中身が変わらなければならない」とはいっていないということです。

 

「中国は、信頼できる、愛される、敬愛される存在だな」と「思ってもらう」ように「工作しよう」ってことです。

 

たとえば、悪女が大富豪に近づくなら「この娘は、信頼できる、愛される、敬愛される存在だな」という「イメージをもたれるよう」努力するでしょう。

それと同じで、「うまいことだませよ」ということです。

 

 ●人類運命共同体の御旗を高く掲げ、多国間主義を唱え、一国主義・覇権主義に反対し、国際新秩序を形成すべく国際社会を導いていく。中国の発展そのものが世界に最大の貢献を果たし、人類の問題解決に知恵を与えることを宣伝していかなければならない。

 

 

 これって、「言ってること」と「やってること」がずいぶん違います。

彼は、「一国主義、覇権主義」に反対と言っています。

  

しかし、尖閣諸島を、いきなり「我が国固有の領土で核心的利益」と勝手にきめてしまうのは「覇権主義」ではないのでしょうか?

南シナ海は全部中国のもの」と勝手に決め、あちこちを埋め立てて軍事拠点化している。

 これも覇権主義にほかならないと思いますが、どうでしょう?

 

「国際新秩序を形成すべく国際社会を導いていく」とのことですが、中国がつくる国際新秩序って何でしょうか?

 

ウイグル人の悲惨な現状を見て、「中国が国際新秩序を形成してほしい」という人がいるでしょうか?

中国が覇権国家になれば、日本人だって、ウイグル人と同じ運命になる可能性がでてきます。

 

習近平の、「信頼され、愛され、尊敬されるように」というのは、ただの作戦にすぎないと思います。。

この発言を受けて、どの人が、「中国は変わった。いまこそ和解に動くべきだ!」なんて言い出すか、注意深く見て行きましょう。

 

 

 

  

 

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