シニア、世界情勢を考える。by tadashian

健康のためノルディックウォーキング・トレッキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える日々そして世界情勢

北朝鮮の暴走

こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。

 

北朝鮮が暴走しています。
同国は6月16日、開城(ケソン)の南北共同連絡事務所を爆破しました。

さらに、4つのアクションを起こすことを警告しています。
その4つとは。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 計画は、〈1〉南北協力事業の金剛山クムガンサン観光地区と開城工業地区への部隊展開〈2〉2018年9月の南北軍事分野合意に従って非武装地帯(DMZ)から撤去した軍の監視所を再び設置〈3〉西南海(黄海)上を含む全ての前線に配置された砲兵部隊の態勢を強化し、軍事訓練を再開〈4〉韓国にビラを散布するために前線の地域を開放――だ。


北朝鮮は、超激怒しています。彼らの意図は何なんでしょうか?

北朝鮮が激怒した直接の理由は、韓国の脱北者団体が、金正恩体制を批判するビラを風船につけ、大量に北朝鮮側にバラまいたということです。
なのに、文在寅政権が、それを容認していたことだとされています。

確かに、これは「直接的なきっかけ」でしょう。
でも、それ以前から、不満が溜まっていたに違いないと思うのです。

私たちは、「長期的」かつ「根本的」な理由を知る必要があると思います。
北の独裁者、金正日とその息子・ロケットマン金正恩書記長、彼らには、恐ろしい国が、一国だけあります。
それは、アメリカ合衆国です。

アメリカは2003年、イラク戦争を勃発させました。
開戦理由は、「フセインアルカイダを支援している」「フセイン大量破壊兵器保有している」。
でも、この二つの理由が「フェイク」だったことは、今では世界中の人が知っている周知の事です。
つまり、アメリカは、「イチャモンつけて」フセイン大統領を殺しちゃったのです。彼は2006年末、死刑になってしまいました。

金正恩の父、金正日は、「フセイン大統領が殺されたのは、核兵器を持っていなかったからだ」と考えます。
なので、北朝鮮は2003年、核兵器不拡散条約(NPT)から脱退しましたね。そして核兵器づくりに勤しむわけです。
北朝鮮は、2006年、2009年、2013年、2016年、2017年に核実験を行っていますね。
いまや、北朝鮮が核保有国であることは疑う余地はありません。

では、金親子は、何が欲しいのでしょうか?
それは、国と自分の「安全」です。
でも、彼らは、それを手に入れました。
世界最強国家のアメリカですら、北朝鮮攻撃をなかなか決断できません。
もし北朝鮮が、韓国に核攻撃をすれば100万人が死ぬだろうといわれているからです。

2017年、世界情勢の主役は、金正恩書記長でした。
彼は、核実験と、ミサイル実験を繰り返し、世界を恐怖させましたね。

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金正恩書記長は、何を望んだのでしょうか?
人にとって一番大事なのは、「命」でしょう?
彼は、核兵器によって、命を守る術を手に入れました。

では、命の次に大事なのは何でしょうか?
それは「金」(キム)・・・ではなくて「金」(かね)です。


銀行員や証券マンも、「命の次に大切なものを預からせていただいております」とよくいいますよね。

彼は2017年、世界を大混乱させ、脅威レベルを思い切り引きあげちゃいました。
それが2018年になると、一転友好的になって、アメリカとの交渉に乗り出しました。

金正恩書記長の望みは、核兵器保有したまま、制裁解除・体制保証・経済支援を得ることです。
でも、北朝鮮は1992年以降、アメリカとの約束を破りつづけてきました。
つまり、北朝鮮アメリカに、「核開発をやめる!」って宣言しておきなながら、アメリカ、日本、韓国には、制裁を解除して、経済支援をもらうわけです。

北朝鮮は、経済支援を受けながら、ちゃっかり核兵器開発を継続していました。
トランプ大統領金正恩書記長にだまされませんでした。

トランプ大統領金正恩書記長のふたりは2018年6月、2019年2月、2019年6月の3回、首脳会談を行いましたね。

でも、トランプ大統領は、「完全非核化した後に、制裁解除、体制保証、経済支援」
という姿勢を崩しませんでした。

アメリカも、過去のだまされた経験から学んでいたのです。それで北朝鮮は、2017年以降厳しい制裁下にあり、経済的にとても厳しい状況にあります。

では、北朝鮮は、親北文在寅大統領に何を望んでいるのでしょうか?
最大の望みは、文在寅大統領がトランプ大統領を説得して、北朝鮮への制裁を解除させることだと思います。
それがだめでも、せめて韓国から北朝鮮を経済支援してほしい・・・たとえそれが制裁破りだとしても・・・です。

でも、韓国は、アメリカを恐れ、大々的に経済支援することはできなません。
現状、金(キム)王朝は、核兵器保有しています。しかし、そのせいで制裁され、金(かね)がどんどんなくなっていっています。

だから、ロケットマン金正恩、女帝金与正が韓国に対し超アグレッシブになっている理由は、「金出せや!この野郎!」ということなわけです。

文在寅大統領は、怖いトランプ大統領と、怖い金正恩書記長、金与正党中央委員会第1副部長に挟まれて悩ましい日々を送ることになるでしょうか。

日本は、北朝鮮と韓国から、どのような教訓を学ぶべきなのでしょうか。
それは確信犯のウソツキとつながると、いいことがないということではないでしょうか。

 

ブログ読者の皆様が、健康でありますように! ・・・心はいつもどまんなか。 by tadashian