シニア、世界情勢を考える。by tadashian

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バイデン大統領の歴史的発言「台湾を守る」

こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。

 

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2001年9月11日のアメリ同時多発テロは、歴史の転換点でした。

これは、皆さん周知のことと思います。

 

 

でも、世界情勢的に、「あまり知られていない転換点」もあります。

 

たとえば、2003年3月20日

イラク戦争の勃発日です。

アメリカ(当時、ブッシュ(子)大統領)は、「フセイン大量破壊兵器保有している」、「アルカイダを支援している」というウソの理由で国連安保理の承認を得ず、イラク戦争をはじめました。

 

その結果、アメリカの没落は

2006年の「米不動産バブル崩壊」、2007年の「サブプライム問題顕在化」、2008年の「リーマンショック」による「100年に1度の大不況」がはじまりとされています。

でも、本当はEU(ドイツ・フランス)、ロシア、中国を中心とする「多極主義陣営」と呼ばれる勢力が、ドル基軸通貨体制を攻撃することで、アメリカを没落させていたと私は思うのです。

 

「多極主義陣営」は、イラク戦争に反対していましたから。
 

 

この他にも、

・2015年3月、「AIIB(アジアインフラ投資銀行)事件」。

注)「シルクロード経済ベルト」として活性化を目指す中国の「一帯一路構想」に基づき設立されたものです。

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、オーストラリア、イスラエル、韓国などいわゆる親米諸国がアメリカを見限り、中国主導AIIBへの参加を決めました。
アメリカはこれで、中国を「最大の脅威」と認識し、目覚めました。

mainichi.jp

 

・2018年10月4日、ペンス演説から「米中覇権戦争」がはじまります。

business.nikkei.com

 

などなど、あまり「歴史的」と自覚していない「歴史的できごと」もあります。

 

 

そして、今回また「歴史的できごと」が起こりました。

 

それは「台湾有事の際、アメリカは、中国から台湾を守る宣言」です。

バイデン大統領が、「台湾が中国に攻撃されたら、アメリカは台湾を防衛する」と宣言したのです。

 

ブルームバーグ、2021年10月22日より

www.bloomberg.co.jp

 

バイデン米大統領は21日、米国には台湾を守るコミットメントがあり、台湾が中国から攻撃を受けた場合には米国は防衛に向かうと表明した。

 

詳細は、

 バイデン大統領はCNNがメリーランド州ボルティモアで開いたタウンホール集会で、「中国は米国が世界最強の軍を有することを知っている」と述べ、懸念するのは中国が深刻な間違いを犯しかねない活動に従事していることだと付け加えた。

 中国が台湾を攻撃しようとした場合、台湾防衛に向かうのかと強く問われた大統領は、「イエスだ。われわれにはそうするコミットメントがある」と明言した。

 

 

アメリカはこれまで、「台湾有事の際、アメリカが中国から台湾を守る」と宣言したことがなかったんですね。
なぜなんでしょうか?

 

 

アメリカは冷戦さなかの、1970年代ソ連に対抗するため、中国と事実上の同盟関係になる選択をしました。

そして、1979年、アメリカは台湾と断交してしまい、その一方で中国と国交を正常化させました。

 

でも、アメリカはそれ以後、中国が台湾に侵攻した時にどう動くのか、はっきりした態度を示しませんでした。

 

もし、「守る!」と言っちゃうと、米中関係は悪化し、「対ソ連同盟」が機能しなくなるからです。

 

でも、1991年末に、ソ連邦は崩壊してしまいました。

結果、米中関係は「対ソ連同盟」ではなくなりました。

その代わりに、1993年から米中関係は、「金儲け同盟」に衣替えしちゃいましたorz。

 

アメリカを牛耳る「国際金融資本」は、世界一の人口を持ち、なおかつ極貧の中国を育むことで、「大儲けできる」と考えました。

 

そして、実際、彼らは大儲けしちゃいましたね。

 
 

では、70年代末から現在に至るまで、なぜ「台湾を守らない」と言わなかったのでしょうか?

そう言ってしまえば、中国は安心して台湾に侵攻し、武力によって強制併合を成し遂げたことでしょう。

アメリカは、地政学的に重要な位置にある「民主主義国家」台湾を、完全に捨てることができなかったんです。

 

それで、あいまいな態度でこれまで来ました。

 

ところがバイデンは、このあいまい路線を捨て去り、台湾有事の際は、「アメリカは中国から台湾を守る」と宣言しました。

 

 

だから【歴史的】だと思うのです。

日本にとっても、歴史的な転換点だと思います。

 

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